アンテナはメンテナンスしやすい場所にしてもらう

地上デジタルになってから、とにかく方角についてはシビアですから、アンテナはメンテナンスしやすい所に立ててもらうのがいいでしょう。なにも前述の屋根馬だけではありません。UHFアンテナはVHFと比較して軽量なので、方角によっては『ベランダ金具』と言われる簡易なベースでも十分に耐えます。湾曲しているBSのパラボラアンテナと比較して、風の影響も少ないので、その程度でも十分なのです。

メンテナンスのしやすさは、なにも「自分で直す」ことを念頭においているわけではありません。たとえば、将来的に映らなくなって、修理業者に依頼した場合でも、料金の差が出て来るのです。

もちろん、ベランダ金具程度でしたら、ご自分で方角を直すことも可能です。が、屋根馬にポールの場合と異なり、ベランダ金具のアンテナの方角が変わってしまうことなど、よほどの強風でも、ほとんどないと言っていいでしょう。

ベランダに取り付けを依頼する場合は、多少、ケーブルを余分にしてもらうといいでしょう。
将来的に、ちょっとした設置場所の移動が可能になります。ただし、ケーブルは電波を減衰させますから、あまり長く余らせるのはNG。余分なノイズも拾いやすくなります。

 

内線工事の注意点

アンテナ工事は、内部配線を伴う「ひとつの工程」として、見積書や工程表に書かれているはずですが、実際には、内部配線とアンテナを立てる業者は別々だったりします。ひとつの業者が行う場合には、その場で、各部屋に分配されているかどうか(映るかどうか)のチェックも行います。

ここで電波の力が弱い場合(分配が多すぎる)、ブースターという増幅装置をかませます。(アンテナ端子を持つ)部屋の数によって、3分配とか4分配とかされますが、4分配以上であれば、よほど中継局に近くない限りは、無条件にブースターを付けてもらうことです。強すぎて困ることはありません。

内部配線については、一旦、テレビが映ってしまえば、その後のトラブルというのは、ほとんど皆無です。ブースターなどというと高度な機械に思われますが、このトラブルもまずない、と言っていいでしょう。

つまり、テレビが映らなくなって、アンテナ線がつながっているのなら、出口であるテレビそのものか、入り口であるアンテナが原因と考えてほぼ間違いありません。言ったように、内部配線のトラブルというのは(ネズミにかじられたとか以外)ほとんどありませんから、他の分配された部屋で同じテレビが映れば、アンテナが原因の疑いが高くなります。

ただし、アンテナの素子(10本くらい並んでいる棒)が1本2本なくなっていても、それでまったく映らなくなるということはありません。
ほとんどは、方角による問題のみです。